【解説】
生コンクリートの空気量および測定方法についての、実務上の基本と誤りやすいポイントを問う問題です。
1. 誤り
JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)において、普通コンクリートおよび舗装コンクリートの空気量の指定値は原則として 4.5% ですが、その許容差は ±1.5% と規定されています。±1.0% ではありません。
なお、この 4.5% という基準値は、JASS 5(建築工事標準仕様書 鉄筋コンクリート工事)および土木学会の「コンクリート標準示方書」においても、一般的なAEコンクリートの標準空気量として共通して採用されています。
2. 正しい
JIS A 1128(圧力法による空気量試験方法)の規定通りです。突き棒を使用する場合、容器の容積の「ほぼ等しい体積の3層」に分けてコンクリートを詰め、各層を25回均等に突きます。その後、突き穴がふさがるまで容器の外側を木づちで 10〜15回 たたく必要があります。現場での作業を急ぐあまりたたく回数が不足すると、大きな気泡(エントラップトエア)が抜けきらず、空気量の測定誤差につながります。
3. 誤り
空気量の算出式が逆です。圧力法で測定した見掛けの空気量(A_1)には、コンクリート中の空気だけでなく、圧力がかかった際に骨材の内部空隙に押し込まれる空気分も含まれてしまっています。そのため、見掛けの空気量から骨材修正係数(G)を 差し引いて(減じて) 求めます。正しくは A = A_1 - G となります。加算してはいけません。
4. 誤り
実務において無意識に行われがちな不適切な操作(ひっかけ)です。JIS A 1128の規定では、すり切り後にコンクリートが不足(沈下)した場合は、必ず代表的なコンクリートを追加して再度すり切らなければなりません。水やセメントペーストのみを補充して表面を取り繕うと、その部分の水和条件や空気量が変わり、正確な測定ができなくなります。
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