1. 誤り
コンクリートをスランプコーンに詰める際は、「ほぼ等しい高さ」ではなく、「ほぼ等しい体積」の3層に分けて詰めるのがJISの規定です。
スランプコーンは円すい台の形状をしているため、体積を3等分した場合の高さの目安は、下から約7cm(1層目)、約16cm(2層目)、約30cm(3層目:上端)となります。高さを10cmずつ3等分してしまうと、下層の体積が大きくなりすぎ、規定通りの突き固め効果が得られません。
2. 正しい
JIS A 1101の規定通りです。スランプコーンの引き上げは、衝撃を与えないよう鉛直上方に2〜3秒かけて一定の速度で行います。また、コンクリートの乾燥や硬化によるスランプの低下を防ぐため、コンクリートを詰め始めてからスランプコーンを引き上げ完了までの全操作は3分以内に完了させなければなりません。
3. 誤り
スランプ値の測定箇所が間違っています。スランプ値は、沈下したコンクリートの「上面の最高部」ではなく、「中央部」における下がりの量を測定します。また、測定値はJIS規格に基づき、0.5cm単位(5mm単位)で記録します(例:15.5cm、18.0cmなど)。最高部を測ると、実際よりもスランプが小さく(硬く)判定されてしまうため厳禁です。
4. 誤り
コンクリートが崩れたり(せん断破壊)、上面の中心が大きく偏心して沈下した場合は、正しいスランプ値を示していません。JISの規定では、このような現象が起きた場合、その測定値を記録するのではなく、別の試料を用いて試験をやり直すこととされています。実務上急いでいる場合でも、不適切な形崩れを起こした結果を採用してはなりません。
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