【解説】
コンクリートの混和材料に関する基本用語(剤と材の違い)、JIS規格の数値、および実務上の特性(スランプロスなど)を総合的に問う問題です。
各選択肢の解説:
1. 誤り
コンクリート技士試験で頻出の、漢字の「剤」と「材」のひっかけです。
フライアッシュや高炉スラグ微粉末、膨張材などは、使用量が比較的多く(kg/m³ 単位)、コンクリートの練上がり容積に算入されるため「混和材」に分類されます。一方、AE剤や減水剤など、使用量が少なく(mL/m³ 単位など)容積に算入しない薬品類を「混和剤」と呼びます。
2. 誤り
減水率の規定値が間違っています。JIS A 6204 において、単位水量を 18% 以上 減水できる性能を有すると規定されているのは「高性能AE減水剤」および「高性能減水剤」です。標準形の「AE減水剤」や「減水剤」の減水率の規定は 10% 以上(促進形・遅延形は 8% 以上)となります。
3. 正しい
AE剤の基本的な役割です。AE剤によって連行される無数の微小な気泡(エントレインドエア:Entrained air)は、ボールベアリングのような働きをしてコンクリートの流動性(ワーカビリティー)を向上させます。さらに、コンクリート中の水分が凍結・膨張した際の圧力を吸収するクッション(逃げ道)の役割を果たし、凍結融解に対する抵抗性(耐凍害性)を著しく高めます。なお、施工時に自然に巻き込まれる不定形で大きな気泡(エントラップトエア)には、この効果はありません。
4. 誤り
流動化コンクリートの実務的な特性に対するひっかけです。流動化剤を添加してスランプを大きくしたコンクリートは、ベースコンクリートのままの状態と比較して、時間の経過に伴うスランプの低下(スランプロス)が「大きく(早く)」なるという特徴があります。そのため、流動化剤の添加・撹拌後は、速やかに打込みを完了させなければなりません。
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